見ました 「山口小夜子 未来を着る人」
特にファンだったわけでもないけれど、この展覧会は気になりました。
「山口小夜子 未来を着る人」
東京、清澄白河の東京都現代美術館で6月28日まで開催されています。
神秘的な東洋の美を体現した、と言われるトップモデルだった山口小夜子。
女優として、ダンサーとして、デザイナーとして、
多くの活動を行っていた人でもありますね。
この展覧会では、美しさを追求しつづけたあとがうかがえる所蔵品の数々や
写真、ポスター、映像、衣装などたくさんの展示があり、
不思議な世界に引き込まれるようです。
演出家やデザイナーなど、トップクラスの人たちが集まって
作り上げた世界が広がっていました。
そして、ここから撮影OK、というコーナーが展示の最後にあり、
ストロボをたかなければ、写真撮ってもよいとのことなので
喜んで撮影してきました。こんな機会はめったにありませんよー。
展示室はかなり暗いです。でも、ストロボをたかなくても大丈夫。
この陰りが、かえってとても素敵です。
人形には見えません。
山口小夜子その人が、まるで人形のようなクールさを備えていたこともあるでしょうし
この展示を作成した人たちのレベルの高さということもあるでしょうが、
展示ひとつひとつに力が宿っているみたいです。
ヤバイですよ、これは。ヤバイです。
つまりね、人の中には、こんな思い、こんな力、こんなセンスが
宿っているんだ、とひしひしと感じられたんです。
そして、こうして生きた人がいた。
いまもそうして生きている人がいる。
ごくフツーの、何のとりえもないとか思っている私たち一人一人の中にも
間違いなくその「センス」や「力」が宿っているんだ、と思わせる力があります。
周りを見回せば、よくよく見れば、
クリエイティブな人たち、本当に大勢います。
子どもたちを見てもそうだし、ちょっと趣味で、と何かを製作してる人もそう。
イラストを描いている人、写真撮ってる人、アクセサリー作ってる人、
料理をしている人、人としゃべりながら悩みを聞いてる人。。。全部。
そうなのか、人類、全員が、クリエイティブであり、
その人にしかない命
その人にしかない道、
その人にしかない何かを携えている。
でも、それが全体として動く中で、なんとなくならされて、平均化されてる。
そして、ときどきこうして突出する人たちが現れては
私たち自身のことを思い起こさせるんですね。
だからこうして、私たちのココロを引き付けて行くんでしょう。
私たちがみんな、こうして生きたら素晴らしいのに、と思いつつ、
そのパワーが全開になったら、今あるものって一掃されるんじゃ?
それって、地球ごと壊れるような事態なんじゃ??と
ふと妄想が膨らんでしまいました。
ヤバイですよ、これ。
でも、ヤバくてもいいです。
気がついちゃったら、戻れません。(笑)
そんなことを思った午後でした。
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