ロメロ・ブリット展
ブラジルを代表するアーチスト、ロメロ・ブリットの展覧会に行ってきました。
これまで知らなかったんですが、招待券をもらったので。
切り絵のようにくっきりとした輪郭線にヴィヴィッドカラーがこれでもかという
ポップな作品たち。
一眼じゃなければ撮影OKということで、ちょっと写真とってきました。
いろんな作品がありました。
ブラジルと言えばサンバの国。
日本では比較的明るいイメージで紹介されているし、
この展覧会もコンセプトは「ポジティブ」だそうです。
見る人が楽しんでくれたら、という作者の思い。
なるほどとっても明るい感じなのだけど、そこではたと思いました。
やっぱり、底抜けな明るさは感じないなあ。。。と。
よくよく絵を見ていると、悲しさが同居しているように見えてきて、
そういう目で見始めると、なんだか
悲しくて、泣いて、泣いて、
もうポジティブにするしかないじゃん!
だってその方が楽しいじゃん!みたいな、そんな思いが感じられるような
不思議な気持ちになりました。
よく見ると、絵の中に細かい模様が
文字か記号か?という感じで散りばめられているところがあり、
こんな大胆な絵を描くこの作者の
実は繊細なところ、ちょっと謎めいたところが見え隠れしてる??
そんなふうにも思えます。
まねきねこもこんな姿に!(笑)
遊んでしまおう、という子どもみたいな純真さも
繊細な悲しみを超えて生まれてくるのかなあ。。。
というようなことをブラジル音楽が好きな人に話していたら、
実はブラジルには「サウダージ」という特徴がある、と教えてくれました。
サウダージは温かい国で、海があって
潮気がミックスした気だるい感じを伴っているもの。
副交感神経に働き掛ける脱力系のフィーリング。
ボサノバはリラックスミュージックの代表格ですねえ、ということでした。
ボサノバとか、知ってるけれど、あまり自分にはヒットしなくて、
これまで、私の周辺をさらさら流れていってしまう感覚しかありませんでした。
でも、こうした音楽のリズムって、繊細な流れ。
悲しいことを明るいメロディーで、さらさらと歌ってしまう。
で、ググってみたらこんなサイトを発見。
悲しみも吹き飛ばす音楽大国ブラジルの超名曲たち
うっわ~、すごい。
初めてちゃんと聞いてみたブラジル音楽、
これはすごい。。。
いや、すごいなんて言ったらヤボなんですよ。
もっとさらっと行かなくちゃね。
ということで、ブラジルに脱帽、という気分になりました。
外のショーウインドーにはこんなクールなサーフボード。
これもロメロ・ブリットの模様が。カッコイイ。
こんなポップな柄の裏側に、ブラジル音楽に表現されているような
繊細な感性があって、
そのあたりがもしかして日本人にも感じられる、共感できる部分かな?
なんて思ったのでした。
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