【本】デーミアン
ヘルマン・ヘッセの「デミアン」。100年前の著作です。
光文社の「古典新訳」という文庫のシリーズがあり、数々の古い本が新しく出ています。
昔私が読んだ「デミアン」、「デーミアン」となってリフレッシュしていて、
ちょっと興味が出てまた読んでみましたよ。
実は読みたい本が次々と山積みに(汗)。
読むのが全然追いつきませんねえ。。
新しい本もいっぱい読みたいけど、やっぱり気になる昔の本もたくさんあるのです~。^^
それで引っ張り出して読んだり、こうして新装になったものを手に取ったりして
行ったり来たりの読書です。
で、私がこの本を読んだのは。。と振り返ってみて愕然としちゃいました。
なんとなんと。
40年も前のことになっていました。
いつの間に。。@@
いつの間にそんなに時間が経ってしまったんでしょう???
でも、この本が書かれたのはなんとなんと、100年前だと知ってなおびっくり。
いま思うに、100年前に作者がこの本の中で言ったことは今になって
いっそう光って見えるのではないか、ということですね。
この本から私が思ったことは、とにかく自分でよく見て、感じて、
考えなさいということ。
あれこれと枠組みの多い世の中ですね。
今は情報が多くて、
誰かが言ったのを聞いただけで分かったつもりになったり
誰かが言ったのを自分もそうだと鵜呑みにしていつの間にかそれが
自分を縛る価値観になっていたり。
なんか窮屈だなあ。。
最近、空気が見えない鉄格子を帯びているような
妙な感じを覚えることがあったりして。
でも、その窮屈な枠は普段気付かないのではずすのは簡単じゃない。
でも、一度は外して、本当は自分にはどう見えるのかということを
すっごい勇気をもって見つめてみないとね。
青春小説だなんて言われているこの本、
青春時代のことだけじゃなくて、これから新しい時代を作る私たちが
いつも持っていたい自分の目について考えさせてくれます。
だから常に新しいと言えるのかも。
あ、それってやっぱり青春??
新装版と古いバージョンと。読み比べも面白いです。
昔読んだのは古い方、高橋健二訳。今回新装版も読みました。
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